つぶやき 3

正直、きっかけは覚えてない。クラスも時間割もバラバラだった。唯一一緒だった部活はフォークソング部という名の軽音部。未だに何でこの名前なのか分からない。バンド好きが多かったから余計に謎。

しっかり者がいればお調子者もいて、澄ましてる、、大人なのもいて、なかなか自分に自信が持てないって陰で一生懸命な頑張り屋さんもいて。それぞれ個性があって、でも共通してすごく友達思いで。

私たちはおばさんになってもずっと”いつメン”なんだろうなって思ってた。

ずっと変わらないって。私たちだけは。だから尚更こんな気持ちになるんだろうな。

各々に目標や夢があって、就職する子もいれば大学院に行く子もいる。国を離れたがるヤツだっている。

昔は学校という一つのくくりがあったから授業が被ってなくったって関係なかった。いつだって廊下ではしゃいで最高に青春を楽しんでた。

今は社会という巨大な何かの中で生きてる。見えないものが縛り始めてきた。

大人になるってこういうことなのかな。当たり前なのかな。近い将来、新たな大切な存在を持つものだってでてくるかもしれないし。別に友情がその存在以下になるとかいうわけではないけど、時間と戦って物事に優先順位もつけだして。

ただ私たちは違う。私たちは一生あの頃の私たちのままって根拠のない自信を持ってたから。

今は寂しいけど、必要な時はきっと神様が時期を与えてくれるんだろうな。また昔みたいにバカする日がね。

少なくとも今の私はそう信じてる。今はそれぞれの選択を尊重して、自分の道を進んでいこうね。